アサヒグループ大山崎美術館(本館)

京都の大山崎にあるアサヒグループ大山崎山荘美術館に行ってきました。

とにかく建物とロケーションが素晴らしい!

大正時代から昭和初期にかけて建設された別荘が美術館になっており、美術館自体が登録有形文化財になっているんですよ。

そのほかに安藤忠雄さんが設計した新棟もあって建物だけでも一見の価値ありです。

本物のモネやピカソの絵もあり、まさに穴場的存在の美術館と言えます。

 

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大山崎山荘美術館とは?

京都の大山崎にあるアサヒブループが運営する美術館です。

大山崎山荘美術館本館の入り口

明治から昭和にかけて活躍した実業家、加賀正太郎氏が設計したイギリス風の山荘を修復し、安藤忠雄氏設計の新棟「地中の宝石箱」などを加えて開館しました。

自然豊かな山の中にひっそりとたたずむ姿はまさに芸術。

都会の喧騒を忘れ、昔の優雅な時代をしのぶことができます。

もともと加賀氏の別荘として使用されていたためダイニングや客間、夫婦の寝室や客間などが展示室になっており、暖炉や洗面台などから当時の日常を垣間見ることができ楽しいです。

大山崎山荘美術館のマップ

美術館としては小さいですが、クロード・モネの「睡蓮」やイサム・ノグチ、ヘンリー・ムーアの彫刻、バーナード・リーチの陶芸などそうそうたる作品を所蔵しています。

 

「睡蓮」やピカソの絵は安藤忠雄氏が設計した新棟「地中の玉手箱」で見ることができます。

大山崎山荘美術館の新棟「地中の宝石箱」は安藤忠雄氏の設計。ここにモネの「睡蓮」がある

けっこうな階段ですが、ちゃんとエレベーターもありました。

 

安藤氏が設計したもう1棟の「夢の箱」は山荘時代にあった蘭の温室へつづく通路先にあります。

アサヒグループ大山崎山荘美術館の安藤忠雄氏設計の「夢の箱」外観

モネの「睡蓮」を思わせる美しい池があり、雰囲気抜群です。

どちらの建物も中は安藤さんらしいコンクリート打ちっ放しでしたが、つややかなコンクリートはなんとも優美に感じました。

 

大山崎山荘美術館の営業時間やアクセスなどの基本情報

大山崎美術館の営業時間やアクセスなどの基本情報です。

 

大山崎山荘美術館の基本情報
  • 住所:京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
  • 電話:075-957-3123
  • 営業時間:10:00-17:00
  • 休館日:月
  • 入館料:一般900円?(企画展による)、高・大学生500円、中学生以下無料
  • アクセス方法:JR京都線「山崎駅」、阪急京都線「大山崎駅」より徒歩約10分(*無料送迎バスあり)
  • 駐車場:無

◇ アサヒグループ大山崎山荘美術館の地図

     

    最寄り駅はJR「山崎駅」または阪急「大山崎駅」です。

    大山崎山荘美術館のHPでは「徒歩約10分」と案内されていますが、急な坂道で徒歩はかなりシンドイと思います。

    美術館には駐車場がないので車で行く人も駅周辺の有料駐車場に駐車してくださいね。

    私たちはタイムズJR山崎駅前に停めて無料送迎バスを利用しました。

    アサヒグループ大山崎山荘美術館の無料送迎バス

     

    この無料送迎バスは阪急大山崎駅前とJR山崎駅前、美術館の間を運行しています。

    JR山崎駅前の大山崎山荘美術館のバス停

     

    ちなみにJR山崎駅前から美術館までの乗車時間はたったの2分。

    でもかなりの坂道なので利用してよかったです。

    本数と乗車人数が限られていますので事前に時間をチェックしてくださいね。

    大山崎美術館への無料送迎バスの時間はコチラ

     

    大山崎山荘美術館の混雑具合は?

    人気の企画展が開催されていなければ混雑することなく楽しむことができます。

    あとは庭の桜が開花する春ややGW、紅葉の時期が混雑します。

    私たちが訪れたのは平日だったのでモネやピカソの絵もほぼ貸切でゆっくりと鑑賞することができました。

     

    大山崎美術館の所要時間は?

    イベント・展示物によって変わると思いますが、大山崎美術館の所要時間は1時間くらいを目安にすると良いと思います。

    私たちが訪れた時は「中国やきもの7000年の旅」という展示内容で私自身あまり興味はなかったのですが、展示解説がとても面白くて結局全て見てまわりました。

    建物を見て、作品を見るだけなら小さな美術館なのでそれほど時間はかかりません。

    桜や紅葉のある庭園や、企画展にあわせてかわるカフェのスイーツなどを楽しむなら2時間くらいあるとよいと思います。

     

    大山崎美術館のミュージアムショップについて

    チケット売り場の目の前がミュージアムショップになっています。

    ショップ自体は小さいですが、所蔵している作品のハガキやキーホルダー、マグネットなどからグループ会社の商品「カルピス」のメモ帳などもあります。

    通信販売などはなく、入館しないとミュージアムショップを利用できません。

    来館の記念にぜひとも立ち寄ってみてくださいね。

     

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    大山崎山荘美術館の様子

    それでは大山崎美術館のご紹介です!

    バス停を降りるとババーンとトンネルが。

    大山崎山荘美術館へ続くトンネル琅玕洞(ろうかんどう)

    琅玕洞(ろうかんどう)という名前のトンネルでコレも登録有形文化財なんだそう。

    庭園入り口にあり、ここを通って美術館へと向かいます。

    タイムスリップしちゃいそう。

     

    緑に囲まれた坂をのぼると

    大山崎山荘美術館へと続く道

     

    レストハウス(登録文化財)が。

    大山崎山荘美術館の敷地内にあるレストハウス(登録文化財)

    ここでリュックなどの大きな荷物はコインロッカーに預けます。

     

    自販機などもあるのでちょっとした休憩に便利。

    大山崎山荘美術館のレストハウスの中の様子

     

    サブカルの帝王、みうらじゅんさん版の「飛び出し坊や」もあってなにげに可愛い。

    大山崎山荘美術館のレストハウスにある「みうらじゅん」さんの飛び出し坊や(みうらさんバージョン)

     

    荷物をロッカーに預けて再び坂をのぼると美術館への門が。

    大山崎山荘美術館の入り口

    すごい広い門口。

     

    中に入ると「ココは富豪の別荘か~い!」と思うような建物が目の前にあらわれました。

    アサヒグループ大山崎美術館(本館)

    す、すごい~

    イギリスのチューダー式ゴシック様式を基本とした建物だそうで、レンガと緑の対比が美しい。

     

    山荘を建てた加賀氏の特注した「泥落とし」が美術館前にあったので、とくに泥で汚れてたわけではないのに使ってみたくてゴシゴシ。

    大山崎山荘美術館本館前にある「泥落とし」

    ちょっとセレブな気持ちになりました。(笑)

     

    館内はリュックや傘などの持ち込みや写真撮影は禁止。(傘置き場あり)

    素敵な玄関の照明や

    大山崎山荘美術館本館玄関の照明

     

    不思議な色合いのガラス窓

    大山崎山荘美術館の黄色がかった窓ガラス

     

    繊細な装飾のドアノブや

    大山崎山荘美術館の繊細な装飾のドアノブ

     

    美しい窓の面格子

    大山崎山荘美術館の美しい窓の面格子

    どれもこれもが優美です。

     

    本館2階のテラスではお茶やビールが楽しめるんですよ。

    大山崎山荘美術館のカフェテラス

     

    テラスからの景色です。

    大山崎山荘美術館のカフェテラスからの眺め

    ここから男山や木津川、宇治川、桂川などが見ることができます。

    2階のカフェ前にあるドイツ製のオルゴールは1時間ごとに音楽を奏でてくれるので、タイミングがあればぜひとも聴いてみてくださいね!(2分くらいです)

     

    カフェテラスとは反対側にあるテラスからは非公開の栖霞楼(せいかろう)別名白雲楼(はくうんろう)が見えます。

    大山崎山荘美術館の栖霞楼(せいかろう)別名白雲楼(はくうんろう)

    この建物は一番最初に敷地内で建てられたもので、加賀氏はこの塔から敷地全体を見渡して山荘を設計、監督したんですって。

    塔の前に見える2頭の羊はラランヌの『新しい羊たち』という作品。

    なんとも牧歌的でした。

     

    ゆうゆう的まとめ

    大山崎美術館は建物自体が芸術のような美術館でした。

    重厚感のある歴史ある建物はもちろん、それに併設された新しい棟もシックリと大山崎の緑の中に溶けこみ、都会の喧騒を忘れることができました。

    繁忙期でなければ基本的には静かに建物と作品を楽しむことができます。

    ゆったりと静かにモネやピカソの絵が楽しめる美術館です。

    大阪から電車で30分ほどで行けるのでぜひとも一度、足を運んでみてくださいね~

     

    ゆうゆうでした。

     

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