母が入院しました。
幸い1か月ほどで退院できるのですが、コロナ禍で面会謝絶の状態が続いているせいか、認知症がすすんでいます。
まだ入院してから1週間ほどなのに、妄想の世界に入りこんでしまっています。
今日電話でしゃべったら、病院が「沖縄旅行の帰りに泊まっている安ホテル」になってました。
母「お父さんと旅行に行った帰りやねんけど、お父さんどっか行ってしまって私一人で部屋にいるねん。早(はよ)お父さん探して来て」と言ってきて、ビックリ。
と言ったら、
母「そんなんやったら、ちゃんと入院前に説明してくれな困るやんか」と怒りだす始末。
コロナ禍で会えないため、個室に入っている母がお喋りできるのは看護師さんか家族からの電話だけ。
日によっては、自分がどこにいるのかさえわからなくなっています。
認知症気味なのは数年前からわかっていたので、これまでなんども「物忘れ外来」へ行くことをすすめていましたが、どうしても説得できず、
「もう完全に認知症になったとしても、母の自尊心を尊重させよう」
と考えを変えるようにしていました。
でも、実際に色んなことがわからなくなってきてる母をみると、やっぱり悲しい。
「もっとよい誘い方があったのでは?」
「強引に連れていけばよかったかも」
色いろな思いが頭の中をよぎります。
でも強制的に病院へ連れていき、拒否する薬を飲ますことが正しいのか?と言われると、そうじゃない気もする。
父も80を過ぎた高齢者。
自分のことをするのも最近はしんどそう。
私も日中ずっと家を空けて母を介護するのは難しいので、母に退院後はショートステイなどを利用してほしいと思ってますが、それも「絶対に嫌!」と拒否されていて悩んでいます。
大好きな人が弱って、色々なことがわからなくなっているのを見るのはシンドイ。
本人にとってよかれと思って言ってることを全拒否されるのもシンドイ。
精神的にも、肉体的にも弱ってきている父を見るのもシンドイ。
年をとっていくというのは、本人はもちろん、家族にとっても大変なことなんだな、と思い知らされています。
それでも1つだけイイことが。
昔はびっくりするくらい男尊女卑だった父が、母に対して優しい態度をとるようになってます。
時々イラついたりグチったりはしていますが、母の妄想に対しても「ふんふん」と相づちしながら聞き流し、落ち着いて対処しています。
本人を尊重しつつ、周りもストレスなく過ごせる方法が見つかるよう、試行錯誤の日々です。
ゆうゆうでした。