おしゃれをするコトを、しばらく忘れていました。
大学時代や社会人の頃はおしゃれが好きで、愛読していた『ヴァンテーヌ』(現在休刊)を読みながら、いろいろと楽しんでいました。
当時は珍しかったホットカーラーで髪を巻いたり、ベルトに凝ってみたり、カラータイツをはいてみたり。
でも、大学に編入しなおし、イギリスに語学留学などをするうちに、知らず知らずおしゃれから遠ざかるようになっていました。
特に外国に行ってからは「おしゃれ=やりすぎ」と思うようになり、帰国後は会社やデートなどの特別な日以外はほとんどジーンズとTシャツで過ごす日々。
だってそれが「カッコ良い」と思っていたから。
でも結婚して子供を2人授かってからは、ジーンズとTシャツのスタイルはもはやカッコ良い、と言うより単に「楽だから」という理由で着るようになっていました。
なので、ここ9年ほど私の「普段着=楽で汚れても良い服」に。
「どうせ家にいるだけだし」
「子供がいると服が汚れるし」
基本、その理由だけで服を選んでいたように思います。
でも、最近ふと思ったんです。
あれ?ちょっとまって?私って、外に働きに行かない限り、楽で汚れても良い服しか着ないわけ!?
たしかに私は子供が産まれてからずっと専業主婦をしているので、一日のほとんどを家ですごすコトが多いです。
子供が小さいうちは、ヨダレをたらされたり、公園遊びにも行ったりしていたので服が汚れるコトも多々ありました。
でも、おしゃれの全てが全て、他人のためにするワケじゃない。
自分を表現したり、自分自身が楽しむためでもある。
急にそんなコトを思い出し、今年に入ってから少しずつおしゃれを楽しむようになってきました。
別にブランドものの服を着たりするワケでもなく、ジーンズばかりだったパンツをかえてみたり、何もない日でもピアスやネックレスをつけてみたり、その程度のコトですがとても楽しい。
大好きな旅行も、これまでは「荷物をいかに少なくするか」が最優先でしたが、先月行った石垣島にはヒールの靴を用意したり、ディナーに着る服やアクセサリーを吟味してもっていきました。
そういえば、イギリスの大学を卒業した親友が数年前に私にこう言ったコトがあります。
「もう、バックパッカーをやっていた頃と同じ服装はやめようと思って」
ずっとその言葉が耳に残っていましたが、あれから数年たって、やっと私も彼女と同じ心境になりました。
私も40代なかば。「楽なだけ」の服装は、そろそろ卒業したいと思っています。
街中ですれちがう人を見ても、今は若い子だけでなく年配の方も随分おしゃれです。そんな大人の女性をみると、ホント、憧れちゃいます。
きっと自分だけのスタイルを、あれこれ考えながら作り上げたんだろうな、って。
ファッション雑誌にのっているような高級なジュエリーや服でコーディネートするコトはできませんが、あれこれ工夫しながら「自分らしい装い」は楽しむコトはできると思っています。
まさに今、自分の身の丈に合った大人のおしゃれを開拓中、といったトコロ。
約20年ぶりにおしゃれ心が目覚めた私ですが、これからは自分自身のためのおしゃれも楽しんでいきたいと思っています。
ゆうゆうでした。