小学校のPTA役員を1年間やりました。
実際に1年間やってみた感想は「PTA廃止してほしい」でした。
別に大きなトラブルがあったわけでもありませんが、PTAは時代にあってないと強く感じたのが理由です。
そもそもPTAは昭和20年代に出来た組織。70年以上前の組織がほぼ変わらない状態で存続しているコトに問題があるように思えました。
PTAの名称は、学校に通う子どもの保護者(Parent)と教職員(Teacher)からなる団体(Association)であることから、各語の頭文字を取ったものである(Parent Teacher Association)
出典:Wikipedia
私が「PTAいらないんじゃない?」と思ったのは理由は主に次の3点。
- 共働き対専業主婦の構図
- 完全ボランティア活動
- 非効率な活動内容
実際に活動してみて色々思いました。
共働き対専業主婦の構図が出来てしまう
70年前の日本社会では女性で子どもを持っても仕事をしている人は圧倒的に少数派。
なので保護者は専業主婦がほとんど。
PTA活動は基本、学校が開いている平日にあるので仕事を持っている人は当然参加しにくくなります。
私達は6人グループでしたが、うち2名がフルタイムで仕事をされており、平日にほぼ4人で活動をしていました。
フルタイムの人は「土日なら出来る」
専業主婦の人は「平日の午前中が良い」
一緒に活動するのが難しく、結局は専業主婦組が色々していました。
定期的に集まらなくてはいけない4人は「何だか割にあわない」と言う気持ちになってしまい、何となく「フルタイムの人は全然PTAの仕事しなくてズルい」と言った雰囲気に。
その上、フルタイムの1人の方が「私、仕事あって忙しいんでPTA活動で集まるのムリです」と宣言されたコトによって大きな波紋を呼びました(笑)。
「専業主婦=暇」で「フルタイム=忙しい」という構図が生まれてしまい、何となく微妙な空気に・・・。
私としては、
と思ったワケですが、その方にとっては切実だったのかも知れません。
「会社員だとそうそう休みをとるのは難しい」それはかつて外で仕事をしていた人なら誰でもわかってるコト。
そして、そういう人がどんどん増えている。
仕事を持っている人が、平日の朝や昼間に学校のボランティアに月1来れる?
いや、無理。絶対に無理。
2,3か月に1回だって、大変だと思います。有給はもちろんあるけど、それは学校行事や子供が熱を出した時なんかのモノ。
めっちゃ分かる。
だから「PTA廃止した方が良いよね」と思いました。
役員同士のヒズミを生んでしまうような活動が、本当に必要なのかな?と。
今まで会ったママ全員が「PTA役員になりたくない!」と言っています。
PTA役員を実際やったコトのある知り合いも「もう2度とやりたくない」と言っています。
私は昨年立候補しましたが、それは子供が低学年のうちにやっておいた方が楽、と聞いたから。
恥ずかしながら、ボランティア精神よりも「どうせやるなら早くやったほうが気持ち的に楽」と言った方が大きかったです。
非効率な活動内容にビックリ
私の子供たちの小学校PTA役員の任期は1年。
1年だと「なんとなく活動内容が分かってきた」と言うころで終了。マニュアルはなんとなくあるのですが、まさに手探り状態でやってきました。
なので途中「このやり方が良かったよね」と言った改良点が色々見えてくるのですが、それを次に生かせないまま終わります。
そして、誰もそれを次の人に伝える気がない。
マニュアルを書き換えたり、整理したり。誰もそこまでヤル気が出さない。
私は役員内での自分の仕事の書類を少し整理しましたが、それでも最小限しかやりませんでした。
なぜならあまりキッチリすると本部の人に目を付けられてPTA本部に勧誘されると聞いたから。
あくまでも、目立たぬように任期を終える。
「すごくヘンやな」とは思いましたが、そう思った私自身も本部に勧誘されては困るので最小限の改善しかせず・・・。
なので、次の方もやっぱり手探り状態でやっていくコトになるんだと思います。
会計のお金の出し入れが大変なので自腹をきってお金を出したり、何年も前に作成されたマニュアルを変えなかったり、2工程で出来そうなコトを丁寧に5工程くらいかけけてしたり・・・。
もう
と言いたいコトが沢山ありましたが、とにかく黙々とやりました。
PTA役員になって良かった4つの理由
PTAのマイナス面ばかりを書きましたが良い点もありました。4つほどあげますね。
- 子供の学校での様子がわかる
- 先生を知るコトができる
- 学校の情報を得れる
- 子供がボランティアに感心を持つ
幼稚園と違い、小学校はなかなか親が校内に入る機会がありません。
PTA活動をしていると定期的に学校へ行くので、子供たちの姿を見るコトが出来ます。我が家はPTAの日をカレンダーに書いているのですが、子供たちは私が学校へ行く日はとっても嬉しそうにしていました。
それを見ただけで「PTA役員になって良かった」と(笑)。
参観日などの特別な日ではなく、普段の校内の雰囲気を感じるコトが出来る機会は貴重だと思います。
それに、先生を知るコトも。もちろん数人の先生としか接しないのですが、それでも顔を覚えた先生がいると学校との距離がグンと近づきます。
活動時には他の役員の方とおシャベリしながら作業をするので学校の情報を教えてもらえたもの良い点でした。
特に高学年のお子さんを持つ方からの情報は貴重で「どの先生が良い先生」とか「以前はこんな風だったよ」なんて話を教えてもらい、ためになりました。
最後に最も良かったコトは子供がボランティア活動に興味を持つようになったコトです。
以前3年生の息子に
と聞かれて
とこたえました。(在学中に1回はしなくちゃいけないからよ、とは言いませんでした:笑)
私はPTA活動以外にも学校のボランティアを何度かしたコトがあるのですが、それも刺激になって息子は学級委員長に立候補していました。
自分が少しでも人の役にたてるなら、やってみる
そういう姿勢を子供に見せるコトが出来たのは良い機会でした。
PTA活動を続けていくならこうして欲しい!
子供たちが学校で過ごしやすいよう、色んなコトを保護者がお手伝いできるなら、確かに素敵だと思います。
でも今の時代はナカナカムむずかしい。
なので、もしPTAを存続させていくなら、まず活動内容を厳選するコトが重要だと思います。
これが、第一。
親睦をはかるための日帰り旅行や花を植える作業や水やり、体育祭での写真撮影など、今の時代に必要なかったり、児童や業者で出来るものが沢山あります。
9割の人が「やりたくない!」と思っている活動なら、お金を払って業者に委託するコトも考えた方が良いと思います。
70年前と今では違う!
ゆうゆう的まとめ
1年間のPTA活動で得るモノもありましたが、それでもやっぱり出来るならPTAは廃止してほしい。
「子供たちが通う学校の手助けをする」と言う考えは素晴らしいと思うけど、実際に「したい」「出来る」人が少数派である今、完全廃止まではいかなくても、PTA本部は本当に親がすべき活動内容を吟味すべきだと思います。
ボランティアはあくまで自発的な活動。多くの人の負担となっている活動を強要する今のPTAのあり方には正直疑問を感じています。
時代とともに、変わるコト。
1年間やってみて、学校は保護者の声をよく聞き、効率化をはかるなどして活動のあり方を考えて欲しいな、と思ったのでした。
ゆうゆうでした。