春休みになったので、子供達をつれて実家へ遊びに行っていました。
電話でいつも「片づけないといけないんやけどねぇ~」と母が言っていたので、この機会に少しだけでも実家の片付けを出来たらな、と思っていました。
これまでも、帰省の度にちょこちょこ整理してきた私。
冷蔵庫、台所、洗面台、リビングの本棚の中。
冷蔵庫の中には10年ほど前の乾物やら、洗面所には私が20年前に使っていた香水の瓶や(捨てていたハズです)、ちょっとビックリするようなモノが出てくる出てくる・・・。
さすがに食べ物は
賞味期限が切れてるから捨てるね
と言って捨てるコトができるのですが、モノになると捨てるコトに対する母の拒否反応が強い。
押し入れの兄の剣道の胴着(40年くらい前の)や、私のランドセル(とテスト:笑)、幼稚園の頃の作品等々、全く捨てるコトが出来ません。
バッグのチェーン(元のバッグは不明)、兄のスキー帽2つ(30年前のもの)も
もういらんのんちゃう?
と言っても「使うコトあるかも知れへんから」と言って捨てるコトは出来ず・・・。
正直
本当に片づける気あるん?
と頭の中が?だらけでした。
私があまりに「コレいらんのんちゃうの?」「コレ、使うことある?」等々言うので、母もイライラしてきたようで
「使うかもしれへんし、あっても困らへん」
と開き直る始末。
だんだん2人ともヒートアップしてしまい、まさかの何十年ぶりかの喧嘩になってしまいました。
この喧嘩で分かったコトは「母の片付け」と「私の片付け」は大きく違う、と言うコト。
今の時代、断捨離が大人気です。物は少なければ少ないほど良い、と言う考え。ネットで検索すれば「実家の片付け」「親の説得」等々。
私はミニマリストには賛同できませんが、シンプルな生活は素敵だと思いますし、出来る限り自分でもそうしたい、と思っています。
でも、母はそうは思っていないと言うコトを、今回あらためて実感しました。
私の思うような、シンプルで暮らしやすい生活を、彼女は送りたいとは思っていない。
私は母がコトある事に「片づけなくちゃ」と言っていたので
「片づける=断捨離」
だと思っていたんです。
でも、そうじゃなかった。
母には母の思う「片づけ」の形があり、その中には兄の剣道の胴着や、私のランドセルや、幼稚園の頃の作品を捨てるコトは含まれてなかったんですね。
私は私の中の片付けの基準や、一般的に言われている片付けを母に押し付けていたんだな、と気が付きました。
だから今後、実家の片付けについては一切口を出さないコトに。
もちろんゴミ屋敷のように、近所迷惑や生活に支障が出るなら口は出すと思います。危険なので。でも、それ以外ならもう好きにさせていても良いかな、と思いました。
母の気持ちを無視してまで片付けるのは、何だかちょっと違うぞ、と。それで例えシンプルになっても、母が居心地よいとは思えない。
と言ってもスンゴイ量なので、何かあった場合は最終的には業者さんにおまかせしようと思っています。
以前から色んな本や記事などを読み、色んな方法で片づけをうながして来ましたが、今回の親子喧嘩で「説得しないで、最後は業者さんにお願いしよう」との決心がやっとつきました。
ゆうゆう的まとめ
実家の片付けは誰のためにするか。
それは「親」のため。
モノを減らし、使いやすくするハズの手伝いが、気持ちを悲しく、寂しくするようなモノであってはいけない。
そうならないように今後は説得して片づけるのではなく、見守る姿勢をとろうと思います。
もちろん遊びにいった時に、危ない収納になっていないかは見るつもりです。年配者は転倒すると大変。モノが多いとケガも増えるので要注意です。
私にはガラクタに見えるモノが、母にとってはソレゾレ意味のあるモノなんでしょう。そこで暮らしている本人が、気持ちよく暮らせる。そんなサポートが出来れば、と思います。
説得するより、気持ちに寄り添うコトも大切。そんなコトが分かった親子喧嘩でした。
ゆうゆうでした。