「雛人形をしまうのが遅れると婚期が遅れる」と言う迷信を信じていた母は、3月3日の桃の節句が過ぎると早々に雛人形を片づけていました。
エエ、私が高校卒業するぐらいまでは。
それ以降は、数日過ぎてから片付けることが多くなりました。母もきっと面倒になって来たんでしょう(笑)
そのせいとは思いませんが、私が結婚したのは30歳を過ぎてから。
妙齢の頃には何度か私の頭の中に家の雛人形が浮かびました。それは「お雛様をしまうのが遅れて婚期が遅れた」と言うより、別の事件があったから。
それは多分、小学3、4年生の時のコト。
お殿様の首を折ってしまったんです・・・
そう、お殿様を手に持っていた時にツルッと落としてしまい、首がポロリと取れてしまったんです。
雛人形の生首・・・メチャクチャ怖い。
高価な物だとわかってたし、すごく焦ってしまった私は親には何も言わず、物置にある木工用ボンドで強引にくっつけたのでした。
それ以後、実家で毎年雛人形を飾っている間は「お殿様の首は大丈夫かな?」とドキドキしていました。
なのでお年頃になると「これはもう、お殿様の恨みかも」と頭をよぎるコトが(笑)。
私が実家を出た後も母は「可愛いから」とお雛様を飾り続けていたようですが、2,3年前に和歌山県の淡嶋神社の雛流しに出しました。それを聞いて「神様の国へ旅だって行ったのね」とホッ。
と言うワケで、娘の雛人形は「落とさないようにしなければ」と毎年飾る時にちょっとドキドキ。
そんな私の気持ちも知らず、娘は先日リビングに飾っているお姫様の・・・・
髪をアレンジしようとしていました。
リカちゃん人形じゃなーーいっ!!ダメ~~ッ!
娘は綺麗なお人形を手に持って「ちょっと髪型を変えてみようかな?」と思ったんだと思います。ちょっとゴージャスなリカちゃんの感覚。でも、ヤメテ・・・
その後、リカちゃん人形のように髪型を変えることは出来ないコトや、大人になるまで毎年飾りたいので大切に見て楽しもうね、と伝えました。
分かってくれたかな??
そのウチ娘もお人形をツルッと落としてボンドで修繕するかも(笑)。まぁ、娘の健やかな成長を願うお人形なので、それでも良いんですけどね。
因みにお雛様は3月の中旬までにはしまうのが一般的だそうです。
いつかこのお雛様たちも、淡嶋神社から旅立つ日がやって来ます。それまでは、毎年娘を思い、心を込めて飾っていきたいと思っているのでした。
ゆうゆうでした。