『ずーっと ずっと だいすきだよ』と言う本をご存知ですか?
小学1年生の国語の教科書にも載っている名作です。
短いお話ですが、子供だけでなく大人にも通ずる内容の絵本で「好き」や「愛してる」を口にして伝える意味を教えてくれる本です。
この本は、一緒に育った「エルフィー」という犬の死を通して、大好きな相手に「大好き」と伝えることの大切さが書かれています。
命あるモノは、いずれこの世を去ってしまう。
その時に後悔しないよう、ちゃんと口に出して相手に伝えることは、相手に対してだけでなく、自分自身のためにもなります。
エルフィーは年をとって死んでしまい「ぼく」は悲しみでいっぱいですが、
けど、いくらか、きもちがらくだった。
だってまいばんエルフィーに、「ずーっと、だいすきだよ」っていってやっていたからね。
と言っています。
死は避けらませんが、精一杯の愛情を日頃から相手に伝えることによって、辛い別れにも納得できる。
「ちゃんと愛情を伝えることが出来た」と言うのは、悲しみを乗り越える大きな糧となる気がします。
また、「ぼく」には家族がおり、皆エルフィーを可愛がっていましたが
すきなら、すきといってやればよかったのに だれも、いってやらなかった。
いわなくっても、わかるとおもっていたんだね。
と言うように、誰も直接エルフィーに「好き」と声を掛けてあげることはありませんでした。
言わなくても、わかると思ってたんですね。
でも、本当に好きなら「ぼく」が言うとおり、好きっていってやれば良かったんですよね。「何となく伝わる」のと、「はっきりと口で伝える」のとでは、天と地くらいの差があると思います。
そんな私も毎日、子供達や夫に「大好き」と口に出して言っています。
私の場合、本当に子供達や夫が好きなので、ごくごく自然に口から出てしまうんですが、「ぼく」と全く同じ考えです。
「好き」と思っているなら「好き」と声に出して伝える。それってとても大切で、素敵なコトだと思います。
大切な人から「好き」や「愛してる」と言う肯定的な言葉をかけられて、嬉しくない人なんていないんじゃないかな?
だからなのか、我が家の子供達は私が鬼の様に?怒るコトがあっても、全くこたえず、いつもハッピー。ヌカに釘打ってる気分です(笑)。
3年生の息子が最近書いた作文には「家族が宝物」と書かれていました。
その理由の一つが「お母さんたちが”大好きだよ”って言ってくれるから」。
伝わることを相手に期待するのではなく、声に出して伝える。
伝えた方は、自分の気持ちを相手に分ってもらえて嬉しいし、言われた方もとっても嬉しい。まさに、良いコトづくめです。
恥ずかしがったり、分かってるだろうと思わず、素直に「好き」と言うことの大切さが丁寧に描かれている素晴らしい絵本です。
まだ手に取ったことがない方は、是非とも一度読んで見て欲しいと思います。きっと、大切な人に「大好き」と声にだして伝えたくなると思いますよ!
ゆうゆうでした。
*教科書では「エルフィー」は「エルフ」となっています。