『ミリーとすてきなぼうし』の絵本

今日ご紹介する『ミリーのすてきなぼうし』は子どもたちも私も大好きな絵本。

小学2年生の国語の教科書にものっており、多くの子どもたちにぜひとも読んであげたくなる素敵なお話です。

それでは今日は『ミリーのすてきなぼうし』をご紹介しますね!

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10秒で説明『ミリーのすてきなぼうし』

学校帰りに帽子屋さんで素敵な帽子を見つたミリー。お金のないミリーに店長さんが用意したのは「想像の帽子」。ミリーは「すてきな帽子」をかぶって家へ帰ります。

 

対象年齢

・幼児から~

【出てくる文字】
全て平仮名/カタカナ(3,4単語)

【1ページの文字数】
100文字前後

 

出てくる字は全てひらがな。

一部カタカナもありますが数単語だけなので、幼児でも助けてあげれば大丈夫ですよ。

最初の数ページは文字数が多めですが、だんだん絵がメインになってきます。

字を覚え始めたばかりなら最初だけ読んであげるといいかも知れません。(2年生の教科書では2年生で使う漢字が使用されています)

『ミリーとすてきなぼうし』の中

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『ミリーのすてきなぼうし』の魅力って?

想像力をかきたて、優しい気持ちにしてくれるお話です。

帽子屋さんの店長さんが、お金を持っていないミリーに「特別な帽子」を持って来てくれます。

それは、想像でどんな形にも、色にもなる特別な帽子。

ミリーの頭にソッと見えない帽子をのせてあげ、箱に入れて包んで帰るか聞いてくれます。

初めて読んだ時、「なんて素敵な帽子屋さんだろう!」と心が震えました。

 

帽子を買いたい子ども。

それに応えてあげたい店長さん。

 

このやり取りだけでも十分魅力的!

ミリーは「特別な帽子」をかぶって家へ帰る道中、色んな帽子を想像します。

クジャクの羽がついた豪華な帽子にしたり、何段も重ねたケーキの帽子にしてみたり。どれもとっても楽しくって素敵な帽子ばかり。

やがて街ゆく人々の頭の上にも想像上の帽子をかぶせ始めます。

色とりどりの、色んな帽子。

車や、カタツムリ、地球儀の帽子。

みんな色んな帽子を持っています。

誰もが違って、誰もが掛け替えのない存在。想像の帽子はそんなコトをあらわしているんじゃないかなぁ、感じました。

寂しそうなおばあさんにミリーがニッコリ笑いかけると、おばあさんの帽子も途端ににぎやかな帽子に。誰かに微笑みかけることで優しい気持ちをわけてあげれる。

そんな素敵な描写もありました。

最後にミリーは家にたどりつきます。

ママに「素敵な帽子」を見せますが、もちろんミリーの頭の上には何ものっていません。

それでもミリーのママは、

「すてきね」

とこたえます。

そんな風に娘の気持ちに寄り添えるお母さんは素敵ですね。

私はどうかな?

『ミリーのすてきなぼうし』の著者について

著者はきたむらさとしさんです。

きたむらさとし氏

1956年東京生まれ。高校中退後、イラスタレーターの仕事をされていました。1979年にイギリスに渡り、以後30年近く滞在。(2009年帰国)

若いころに漫画を良く読んでおり、その影響を多大に受けている、とのコメントを出されています。(何の漫画か気になる)

『ぼくはおこった』でイギリスの新人絵本画家マザーグース賞を受賞。『ふつうに学校にいくふつうの日』で日本絵本賞翻訳絵本賞受賞。

英日で、数々の絵本を出されています。

 

きたむらさんの絵本には動物のイラストがよく出てくるんですが、一番よく描くのは猫だそう。ミリーのお話でも最後にミリーの家の中に猫が出てきます。

猫派の私としては、嬉しい。

ゆうゆう的まとめ

初めて『ミリーのすてきなぼうし』を読んだとき、帽子屋の店長さんが素敵過ぎてノックアウトされてしまいました。

小さな子どもにたいしても、礼儀正しく、1人のお客様として接する。

なんて素敵な店長さん!

この本の中で一番好きな登場人物です。

イマジネーションと優しさに溢れるこの絵本は小学校の教科書にピッタリ。

残念ながら教科書では絵は少ないですが、絵本にはたっぷり描かれています。

機会があれば、ぜひとも手に取って読んで見てくださいね!

 

ゆうゆうでした。

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