『風来坊』シリーズの『かえってきた風来坊』を借りて来ました。
型破りな正義のお坊さんが主人公の『風来坊』シリーズは子供達も私も大好き!
今日はそんな『風来坊』シリーズをご紹介したいと思います。
10秒で説明『風来坊』シリーズ
気ままな旅人、風来坊。お坊さんだけど、特技は木彫り。お経をあげる姿なんて、誰も見た事ないけれど、今日も悪を倒し、風のふくまま何処かへ旅立っていきます。
対象年齢
・幼児から~
【出てくる文字】
平仮名/漢字
【1ページの文字数】
150字前後
出てくる字は殆ど平仮名です。一部漢字もありますが、漢字には全て振りかな付です。(馬、お坊さん、朝など)
『風来坊』シリーズの魅力って?
いや~、風来坊がカッコイイ!
粗野な感じのお坊さんですが、根は優しく、強い!
お話の中で毎回悪者が出てくるのですが、いつもやっつけ、その後、お礼も聞かない内に、そっと立ち去って行きます。
最近全くテレビを見ない私ですが、元々時代劇が好きなためか、こう言うタイプに弱いんです(笑)昔のヒーロータイプですね。
今回借りた『かえってきた風来坊』では、2日間で大きな観音様100体を1人で彫り上げる、と言う超人的な技を披露!やっぱりカッコイイです♪
『風来坊』の著者について
著者は川端誠さんです。
川端さんは新潟県ご出身の方で、武蔵野美術短期大学を卒業後、独学で絵本作家になった方です。フリーの絵本作家さんで、第5回絵本にっぽん賞を受賞されています。
何を隠そう、私はかなり川端さんの絵本が好きです。
この「風来坊シリーズ」の他、「お化けシリーズ」「十二支シリーズ」「野菜シリーズ」「落語シリーズ」と、川端さんの絵本はかなり読んでいます。
お化けシリーズにいたっては、かるた持ってますから!
シャレが効いたストーリー、力強く何処か懐かしい絵は味があり、絵本作家として5本の指に入るほど大好きです。
そんな川端さんは、フリーの絵本作家さんです。
と言う感じですが、川端さんの絵本は出版社の企画ではなく、全て自作自演の「持ち込み」だ、と言うこと。
「自分が表現したい物を自由に描く」
そんな気持ちが伝わって来る素敵な作家さんです。
『風来坊』シリーズは何巻まで出ているの?
シリーズは、2018年7月現在6冊出ています。
最新刊は2014年9月に発売された『おはなしばあさんと風来坊』です。
シリーズの1作目は『風来坊』ですが、一話完結なのでどれから読んでも大丈夫ですよ!
ゆうゆう的まとめ
私の大好きな『風来坊』シリーズ。
川端さんの絵のタッチはどちらかと言うと太目なので、絵柄は好き嫌いな人と分かれるかも知れませんね。
私は普段は太目の線の絵柄は苦手ですが、川端さんの絵は味があって好きです。
最後に、公文の「うた、読み聞かせ応援サイトmi:te(ミーテ)」に載っていた川端さんのインタビューを抜粋します。
子どもが言うことを聞かないとき、「そんなこと言うと、二度と連れてこないよ!」とか「置いてくよ!」とか怒ってる親がいますよね。でも、実際はまた連れてくるし、絶対置いていったりしないでしょう。そういう嘘は、子どもにとっては脅迫なんですよ。自分がいなきゃどうにもならないってことを知ってて、どうにもならない状況を親がつくろうとしてはいけません。 mi:te(ミーテ)インタビューより
「もう連れて行かへんで!」は私も時々言ってしまう言葉だったので、本当、反省。
沢山の人に読んで欲しい川端さんの本。機会があれば、ぜひ手に取ってみて下さいね!
ゆうゆうでした。