『もりはおもしろランド』シリーズの『もりのおかしやさん』と『もりのおべんとうやさん』をかりて来ました。
実はこの絵本、あまり本を読むのが好きではない娘が大好きなんです。
今回借りた『もりのおかしやさん』は三度目。
ずいぶん昔に出版された本なのですがとても魅力的な本なので、どうしても紹介したくなって書くことにしました。
それでは今日は『もりはおもしろランド』シリーズをご紹介したいと思います。
Contents
10秒で説明『もりはおもしろランド』シリーズ
森の中の「おもしろランド」に住む小動物達が巻き起こす小さな、時には大きな騒動が描かれているお話。1冊につき各一人(動物?)が主人公になっています。
対象年齢
・幼児から~
【出てくる文字】
平仮名/カタカナ/漢字
【1ページの文字数】
100文字前後
出てくる字はほとんどが平仮名です。「ケーキ」「チョコレート」等一部カタカナもありますが数単語のみ。漢字もありますが「一」「大」等の簡単な字のみです。
『もりはおもしろランド』シリーズの魅力って?
おやつが好きな娘に少しでも楽しく本を読んで貰おうと、たまたまタイトルに「おかし」の文字があった事から『もりのおかしやさん』を手に取ったのがこのシリーズを読むきっかけでした。
『もりのおかしやさん』は森でお菓子屋さんを営むイタチさんのお話です。
イタチさんが「お誕生日にはあなたの形のケーキを焼く」と言う話なのですが、読み聞かせを初めて2,3ページ辺りはごくごく「普通」のお話でした。
でも、イタチさんの作る「あたなの形のケーキ」を見ると突然物語が魅力的になり、読んでいる私自身、ワクワクして来ちゃいました。
カエルさんはたっぷりハッカ入り緑色のケーキ。
うさぎさんはフワフワのマシュマロケーキ。
ねずみのお嬢さんは鼻の頭はコーヒー豆、耳はポテトチップスのケーキ。
私は食いしん坊なのでケーキを食べるのも、作るのも好きです。
「こんなケーキ、作ったら素敵だなぁ~」とか「この部分はアイシングなんやろうか?」何て思いながら絵をじっくり眺めることに。
この本をきっかけに『もりはおもしろランド』シリーズを借りて来て読むようになったのですが、本によって毎回主人公の動物が変わるので面白いです。
裏表紙には森の地図も載っており、皆がどこに住んでいるのかが分かるので地図を見ながらお話するのも楽しいですよ。
『もりはおもしろランド』の著者について
作者は舟崎靖子さん、絵は舟崎克彦さんです。お二人とも1940年代生まれ。元はご夫婦でしたがその後に別々の道を歩まれました。
【舟崎靖子氏】
舟崎靖子さんはかなりお金持ちのお嬢様だったようで、乗馬をしたり、文学サークルに入ったりと活動的な女性だったようです。児童文学作家だけはなく、近江靖子の名前では童謡・詩人として、村上靖子の名前で小説や随筆を書かれています。
童謡では日本レコード大賞、児童文学では『やいトカゲ』で絵本にっぽん賞『とべないカラスととばないカラス』で赤い鳥文学賞を受賞。この他にもサンケイ児童出版文化賞を受賞しています。『やいトカゲ』は小学4年生の国語の教科書にも載っている作品です。
【舟崎克彦氏】
『モモ』や『はてしない物語』で有名なミヒャエル・エンデとも交遊があった日本を代表する児童文学作家です。
舟崎克彦さんも裕福なお家のご子息で、おじい様は衆議院議員だったそう。もともとは画家を志望しており、周囲の反対から一旦就職しましたが胃潰瘍から退職して童話作家として活躍されます。
『もりはおもしろランド』では絵を担当していますが、作家としての活躍の方が多いようです。
調べる内に、克彦氏が私が子どもの頃に読んだことがある『ほっぺん先生』シリーズの著者であると知って驚きました。
『ぽっぺん先生と帰らずの沼』で赤い鳥文学賞受賞。
『雨の動物園』は国際アンデルセン賞優良作品を受賞。この他にも沢山の賞を受賞されています。
その他、NHKのテレビ「おかあさんといっしょ」の人形劇シナリオも書かれています。
『ピカソ君シリーズ』と言うお話も出しているのですがピカソ君と名探偵コナンの設定が似ている、と言うことで克彦氏は小学館編集部に問い合わせしたことがあるそうです。
たくさんの絵本や絵本の翻訳に携わった方なので、本好きな人なら子供の頃、必ず1冊は舟崎さんの本を読んだことがあるかと思います。
『もりはおもしろランド』シリーズは何巻まで出ているの?
『もりはおもしろランド』シリーズは全15巻です。
残念ながら森の住人全員のお話にはならなかったようです。絵を担当した克彦氏は既にご逝去されています。
ゆうゆう的まとめ
『もりはおもしろランド』シリーズいかがでしたか?
私は知らなったのですが舟崎靖子さん、克彦さん共にとても著名な方々で、調べる内に「あれも!」「ええっ!これもっ!?」と一人で興奮してしまい、いつになく著者についての説明が長くなってしまいました(笑)
古い絵本ですがとても面白く、魅力的な名作絵本です。
機会があれば、是非とも手に取ってみて下さいね!
ゆうゆうでした。