学校の用具が誰もいない日曜日に関西弁をしゃべりながら動きまわる『日曜日』シリーズ。
「自分達の学校でこんなコトがもしおこっていたら・・・」と子供が思える楽しいお話です。
これを読んだらいつもの学校が違う感じに思えるかも!?
それでは今日は『日曜日』シリーズ、いってみましょう!
Contents
10秒で説明『日曜日』シリーズ
図書館、音楽室、給食室、職員室など、日曜日になると「まんねん小学校」の教室では色んな物が動きだします。辞典が動いたり、ベートーヴェンが歩いたり。こんなコトあると楽しいな、と思えるクスッと笑え、ホッコリできるお話。
対象年齢
対象学年 | 低学年から | ||
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出てくる字 | 全て | ||
1ページの文字数 | 200字前後 |
かな、漢字、カタカナ全て出て来ます。
ほとんどの漢字にはふりがながついていますが「目」「手」など1年生で習う一部の漢字にはついていません。
行間も広く、字も大きめなので低学年の子供が読みやすい本だと思います。
『日曜日』シリーズの魅力って?
子どもが感情移入しやすい
物語は小学校が舞台になっているので、子供が感情移入しやすいことがまず一番なんだと思います。
読み終わった後も、「学校が休みの日には、音楽室でピアノやカスタネットが動き出し、ベートーヴェンだって肖像画から出てくるかも」と思ったり、図書室では「本の中の人物が出て来てひと騒動おこすかも!?」なんて思えたりするのが楽しい。
あるわけないけど、もしかしたら・・・。
歌の「おもちゃのチャチャチャ」と一緒ですね。
これを読むと、学校の教室の色んなものが「日曜日には動いてるかもしれへん・・・」と思ってしまいます。
登場人物はなぜか関西弁
登場人物(?)のしゃべる言葉は皆基本的に関西弁。
「ちゃうちゃう」(違う)
「ええやん」(いいでしょう)
「あきまへんわ」(ダメですね)
私も子供たちも大阪の人間なので、ノリにノッタ関西弁で心の中で読んでいます。他府県の方は関西弁を読むだけでも楽しいかも。
ちゃんとボケとツッコミも随所にみられますよ~
子供の社会がギュッと凝縮
お話にはいつも沢山の登場人物?が出てくるのですが、ささいなことで喧嘩したり、慌てふためいたり、知恵を絞ったりして、まるで本当の小学生の生徒たちのよう。
乱暴なコトを言う子。
ハッキリものを言えない子。
しっかり者さん。
冗談ばかりいうお調子者。
色んな子が起こす騒動で、喧嘩してもちゃんと最後は仲直りするのが『日曜日の教室』シリーズのお約束。
子供たちの普段の友達とのやりとりがギュッと凝縮されており、親の私も読んでいて温かくなるようなお話です。
『日曜日』シリーズの著者について
作者は村上しいこさん、絵は田中六大さんです。
『日曜日』シリーズのお楽しみ
実はこのシリーズにはちょっとした「お楽しみ」があります。
表紙のそで部分にある村上さんと田中さんのプロフィール欄にお二人のメッセージが。
これ、毎回内容が違っていて面白いんです!
本当に一言、二言なんですが、メッセージが本の内容にそっていて楽しい♪
本を読んだ方は、ぜひともチェックしてくださいね!
『日曜日』シリーズは何巻まで出ているの?
シリーズは、2019年6月現在11巻まで出ています。
図工室、給食室、家庭科室・・・と色なん教室が出て来て楽しいですよ!
最新刊は2018年11月に出版された『図工室の日曜日 おいしい話に気をつけろ』fa-external-linkです。図工室はこれでシリーズ2冊目になるので、人気が高かったのかなぁ?
ゆうゆう的まとめ
『日曜日』シリーズいかがでしたか?
関西弁でノリがよく、可愛い絵とユーモアあふれるストーリーが何とも楽しい本です。
小学校低学年でピッタリかと思いますが、小2の娘より、小4の息子がいつも借りてきて読んでます。
今回この記事を書くにあたり、色々調べた作者の村上しいこさんの子供時代の話がヘビーでちょっと気持ちが沈んでしまった私ですが、村上さんは文学によって人を幸せにしたいと思っている、と話されていました。
辛い経験をのりこえ、人の心に響く話を書く。
スゴイ作家さんです。
『日曜日』シリーズ、気になった方はぜひとも手に取ってみてくださいね~
ゆうゆうでした。