『おひめさまになったワニ』を読みました。
この絵本は「お姫様」(子ども)と「王様」「お妃様」(大人)の衝突を描いた本。
最後にお互いの落としどころをみつけて話は終わるのですが「これは自分たち親子にもあてはまるお話だなぁ」と思いました。
「ワニがお姫様になるの!?」と意外なタイトルもお楽しみの1つ。
今日は、『おひめさまになったワニ』をご紹介したいと思います。
10秒で説明『おひめさまになったワニ』
対象年齢
対象学年 | 低学年から | ||
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出てくる字 | 全て | ||
1ページの文字数 | 300字前後 |
1人で読むなら低学年から読めますが、本をパッと開いた印象はわりと字が多め。
本が苦手なお子さんなら、低学年でも一緒に読んであげてもいいかもしれませんね。
『おひめさまになったワニ』の魅力って?
お姫様は毎日大忙し!
王様もお妃様もお世話係も、みんな「将来のコーラのため」を思ってコーラに厳しくあたります。
- 清潔にするためにお風呂は日に3回。(多すぎる!)
- 本は勉強の本ばかり。
- 運動は縄跳びを500回。(縄跳びだけ!)
コーラの希望なんて誰も聞いてくれないし、なにもかなわない。
そんな彼女を助けにきてくれたのは、なんと、緑の巨大なワニでした。
と思っていたら、ワニ、メチャクチャ。(笑)
どう考えたって見た目からして似てないのに、コーラになりすまして城中で大暴れしちゃいます。
そのあいだにコーラは果物畑で苺をつんだり、裸足で川の水に入ったりして人生初の大冒険を体験。
お城へもどった彼女はたった1日の自由で自信をえて、大人たちに自分の意見をはっきりと言える女の子に変身していました。
- 1日3回のお風呂は多すぎること
- 好きな本を読みたいこと
- 縄跳び以外の運動もしたいこと
- 犬を飼いたいこと
そして、それらの願いはかなえられて話は終わります。
このお話は子どもだけでなく、大人の私にとっても魅力的な本でした。
コーラの両親ほどではないにせよ、私もついつい「子どもたちの将来を思って」アレコレ厳しくしてしまうことがあります。
とくに私は心配性なので、ツイツイ転ばぬ先の杖と言うか、なんというか・・・。(笑)
でも、時によってソレは「やり過ぎなのかも」と考えさせられました。
子どものほうは「自分の意見があれば、ハッキリとそれを大人に伝えていい」と、物語をつうじて伝わったのではないかと思います。
まぁ、ウチの子どもたちはノンビリした生活をおくってるんですけどね!
『おひめさまになったワニ』の著者について
著者はローラ・エイミー・シュリッツさん、挿絵はブライアン・フロッカさん、訳は中野玲奈さんです。
ゆうゆう的まとめ
『おひめさまになったワニ』いかがでしたか?
ワニがどうやってお姫様になるのか不思議に思っていましたが、言葉のままでした。(笑)
ワニはワニらしくお姫様のふりをする。
自分らしくふるまうコトの大切さ。
自分の意見をのべる勇気。
子どもはきっと、お話を読んで「やったね!」と思うんじゃないかな。
自分の意見をしっかりと伝える大切さが描かれた絵本だと思いました。
気になった方は、ぜひとも手に取ってみてくださいね!
ゆうゆうでした。